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『アメリカの算数』小3で掛け算の概念や筆算を使わず計算する方法を学ぶ

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アメリカは教科書がないので、子供が学校で何を学んでいるかよく分からない~!

アメリカの現地校にお子さんを通わせている日本人ママさんたちの共通の悩みではないでしょうか。

4th gradeのときに、子供が習ってきたことをもとに、アメリカの3rd grade (小学3年生)で習う算数の内容についてまとめてみることにしました。

どんな問題を解いているのか、日本との進度の違いのほか、子供たちをサポートする為の予習復習するためのコツも紹介します。

タップできる目次

アメリカの小学3年生の子供が習う算数の内容とは?

昨年(2021-2022)に、我が家の子供がアメリカの小学3年生で習った算数の内容を大きく分けてみました。

  1. Multiplication 掛け算  
  2. Division 割り算 
  3. Addition/Subtraction 足し算と引き算 
  4. Fraction 分数 
  5. Area / Perimeter 面積と周囲 
  6. Measurement / Data 測定とデータ

ここからは、実際にどんな内容を学習したのか、各分野ごとに詳しくまとめていきます。

1. Multiplication 掛け算 

2年生の終わりから「2のかたまりが2つあれば4になるよ」というような簡単な掛け算の概念の学習がスタートし、3年生で本格的に掛け算の学習が始まりました。

アメリカでは、九九のことをMultiple tableTimes tableと呼びます。

日本のように9×9=81までではなく、12×12=144まであるのが特徴です。

子供が使用しているBrain quest 3th版の付録の九九は、12×12まであります。
子供が使用しているBrain quest 3th版の付録の九九表。

我が子のクラスの場合、九九の習得は強制ではありませんでした。

九九を覚えていなくても、どのように計算すれば答えを導き出せるかという理解のほうが大切だからです。

例えば、3×7=21は、3+3+3+3+3+3+3=21であること、しっかり理解しているか確認します。

我が子のノートには、3+3+3+3+3+3+3=21を表現した絵が描かれていました。
我が子のノートの写真です。

担任の先生から保護者宛てに「掛け算に慣れるようにしてください」というお知らせがあり、「無料のアプリやゲームなどを使うのがおススメです」というアドバイスもありました。

3rd gradeでは、2桁×1桁の掛け算まで習得しますが、掛け算の筆算はアメリカでは4th gradeで学びます。

そこで、Grid Method(グリッドメソッド)を習い、数の多い掛け算を解いていきます。

例えば、45×3の場合は以下の図のように考えます。

Grid Methodの例の画像です。
Grid Methodの解き方の例

以下の写真は17×5を考えたときの子供の解き方になります。

子供のプリントから17×5の計算を抜粋した写真です。
子供のプリントから抜粋

日本では小学校3年生で掛け算の筆算を習うので、筆算で解いてしまいがちです。

この方法は知っておけば、14×15のような2桁の掛け算にも応用できるので、しっかりと考え方を理解しておくことが大事です。

9月~12月の3か月を掛けて、掛け算のほか、割り算、四角形の面積の求め方などを勉強しながら、掛け算の理解を更に深めていきます。

英語圏での算数の学び方や考え方を知りたい方は

日本語版↓もあるよ!

2. Division 割り算 

掛け算を習うと、直ぐに割り算も始まります。

掛け算との関係性を理解しながら、学習が進んでいきます。

掛け算との関連性を重視しながら学習します。
掛け算との関連性を重視しながら学習します。

掛け算の場合と同様に、3rd gradeでは2桁×1桁まで習得します。

筆算は習わないので、以下の写真のように、2桁を一度10で割る方法で式を解いていきます。

筆算を使わずに2桁×1桁の割り算をして解答した問題の写真です。
筆算を使わずに2桁×1桁の割り算をして解答した問題

筆算や余りのある割算は4th gradeで学びます。

3.  Area / Perimeter / Shapes 面積と周囲と図形

掛け算・割り算の学習が終わるとすぐに四角形の面積(Area)の求め方の学習に入りました。

面積を求めるのに、掛け算を使うので、この時期に学習するようです。

日本では4年生で面積を学ぶのでフォローが必要な単元でした。

以下の写真のように面積を求める方法を学び、

面積を学習した際の学校のノートです。
面積を学習した際の学校のノート。

このような応用問題にもチャレンジしていきます。

応用問題の写真です。
最終的にこのような面積の応用問題にチャレンジします。

また同時に、図形の周囲(Perimeter)の長さの求め方も教わりました。

我が子が使用していたプリントのPerimenterの問題です。
我が子が使用していたプリントのPerimenterの問題です。

四角形の面積、周囲の長さの求め方は、掛け算・割り算の流れで12月までに学習しましたが、少し間をおいて、学年の終わりの5~6月頃に四辺形の形と見分け方を学習しました。

また同時に、直角(right angle)、鋭角(acute angle)、鈍角(obtuse angle)について習いました。

図形の英語名称は、覚えておかないと解けない問題もあるので、事前に図形の英語名称の復習が必要でした。

4.  Addition/Subtraction 足し算と引き算 

1月からは足し算と引き算の学習が始まりました。アメリカの小学3年生は、1000以内の足し算・引き算がスムーズにできるようになることが目標です。

筆算のやり方がアメリカと日本で少し異なる場合があります。

我が子の場合、Expanded column additionという以下のやり方を2thで学習しています。

Expanded column additionの例です。
Expanded column additionの例

けれど、3年生では日本でもお馴染みの通常の筆算になっていました。

その後、()を使った計算も始まり、計算の順序なども学習するほか、3桁までの四捨五入も学習します。

四捨五入の問題例を1つご紹介すると‥。

What is the smallest number that rounds to 270 to the nearest ten?   Answer: 265

問題文を日本語訳すると、「十の位を四捨五入して270になる数のうち最も小さい数はいくつ?」です。

ちょっとわかりにくい文ですよね・・・。

四捨五入は、問題文が理解しにくいので、アメリカに来たばかりのお子さんは躓きやすい箇所かもしれません。

5.  Fraction 分数 

足し算、引き算を駆け足で進めたあと、2月から4月頭まで、分数にじっくり取り組みました。

分数は2年生で少し習いますが、本格的な学習がはじまるのは3年生からです。

まずは、数直線を使って分数を表すこと、大きさの等しい分数について学びます。

大きさの等しい分数を習った際の子供のノート写真です。
大きさの等しい分数を習った際の子供のノート写真です。

大きさの等しい分数は日本では小5で習うので、サポートが必要でした。

続いて、分数同士の大きさの比較について学びます。

1/3と1/4の大きさの比較をした時の回答です。
1/3と1/4の大きさの比較をした時の回答。

分数は、2か月弱かけて、ゆっくりじっくり取り組みました。

先生からも「苦手な子が多い単元なので、家庭でフォローしてください」という案内が来ていました。

日本では小学3年生で習う分数の足し算や引き算などをは4th gradeで学習します。

6.  Measurement / Data 測定とデータ 

最後はインチ、フィートなどの長さの単位のほか、グラムやリットル、時刻と時間について学習しました。

2nd gradeで既に学んでいる部分が多かったです。

メジャーや秤、時計などを用いて、実践的な学習だったようで、この期間にはノートは空白でした。学習期間も2週間程度の短さでした。

沢山の単位が出てくるので、日本人の我が家の子供にとっては、予習・復習が大事な単元でした。

日本の小学3年生が習う算数と比較すると

日本の算数の教科書の1つである東京書籍「新しい算数3」を参考に、日本の小学3年生で習う内容とアメリカの3年生が習う内容を比較してみました。

アメリカ日本
掛け算2桁×1桁の掛け算まで 3桁×1桁、2桁×2桁の掛け算まで
筆算を学習
割り算2桁÷1桁の割り算まで 2桁÷1桁の割り算まで
余りのある割り算を学習
足し算・引き算3桁の数の足し算・引き算3 桁の数の足し算・引き算
分数 分数のしくみ・大きさの等しい分数 分数のしくみと分数の足し算・引き算
図形四辺形の面積・周囲の長さの求め方
四辺形について、角度の種類
 三角形や円について
単位など重さや長さの単位の学習重さや長さの単位の学習
その他3桁までの四捨五入を学習 1億までの数を学習、少数を学習
日本の小学3年生で習う内容とアメリカの3年生が習う内容の比較表

比較してみると、特に以下の単元に関する部分が、日本の小学3年生と進度が違うことが分かりますね。

進度が異なる重要箇所

・四辺形の面積・周囲の長さの求め方
・四捨五入
・大きさの等しい分数

参照:令和 2 年度(2020 年度) 「新しい算数」(第 3 学年) 年間指導計画(単元一覧表)

公益財団法人 海外子女教育振興財団から海外の子供用に教科書が配布されていますよね。
2021年度の小3の算数の教科書は、東京書籍「新しい算数3」でした。

アメリカの小学3年生が習う算数を予習・復習するときのコツとは?

ここからは、家庭で子供たちをサポートする為の予習・復習のコツを紹介していきます。

予習・復習のコツ①文章問題を中心に勉強する

算数の場合、日本語補習校なので先に習っている内容であるケースが多いので、しっかり予習・復習をする必要はないかもしれません。

けれど、3rd grade以降は足し算、引き算、掛け算、割り算を含んだ文章問題に挑戦していくことになります。

アメリカで頑張る日本人の子供たちにとっては、足すのか引くのか、それとも掛けるのか割るのか、まず文章問題をよく理解するところからスタートしなければなりません。

さらには回答するときも、どのように解いたかを説明できなければなりません。

算数で一番難しいのが英語」と、日本人ママさんからよく聞きます。

まずは問題文の意味を正しく理解できないと回答できませんよね。

対策としては、色んなパターンの文章問題に触れ、使われている用語や言い回しを勉強するのがお薦めです。

例えば、こちらはアメリカのベストセラー教材のBrain Quest 3rd grade版のWord Problemです。

Brain Quest 3rd grade版のword problemから抜粋しました。
Brain Quest 3rd grade版のword problemから抜粋。

文章問題に「each」という言葉が入っていたら、割算の可能性が高いなどの問題を解くコツを教えてくれます。

著:Workman Publishing, 寄稿:Meyer, Janet A.
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予習・復習のコツ②単位や図形、桁の名称を中心に予習・復習する

インチ、フィートなどのアメリカ独特の長さの単位については、予習が役立ちます。

また、オンスやパウンドなどの重さの単位も同様です。

図形の問題では、名称を知っていなければ、そもそも回答できません。また四捨五入を習うまでに、位(桁)の英語学習をしておけば授業についていきやすくなります。

こちらも我が家では、Brain Quest 3rd grade版を活用して、予習・復習しました。

こちらもBrain Quest 3rd grade版のMeseurmentのページから抜粋した写真です。
Brain Quest 3rd grade版のMeseurmentのページから抜粋した写真です。

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州によって学習する内容は違う?

はい、お住まいの州や校区によって、カリキュラムは異なります

今回ご紹介した「アメリカの小学3年生の習う算数の内容」は、我が子が2021年のスクールイヤーで学習した内容です。

ただ、アメリカのベストセラー教材であるBrain Quest 3rd grade版でカバーされている内容と大きな差はありませんでした。

Brain Quest 3rd grade版では割算の筆算、小数点なども含まれていましたが、子供の学区では4th gradeで習う範囲でした。ですので、他の学区では割算の筆算、小数点などを習うところもあるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、アメリカの小学3年生で習う算数の内容を簡単にまとめてみました。

小学4年生では、分数の計算、掛け算・割り算の筆算の学習が始まりますので、3年生の内容をしっかり押さえておくことが大切ですね。

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