アメリカでは、キンダーガーデンから高校卒業までの12年間が義務教育期間です。
義務教育を受けている間の学費は、基本的には税金で負担され、無料で学校に通うことができます。
ただし、全くお金がかかならないという訳ではなく…
意外に出費の機会があるんです…
この記事では、子供をアメリカの学校に通わせている我が家の経験をもとに、アメリカの公立の小学校で1年間にかかる費用についてまとめていきます。
アメリカの公立小学校で掛かる学費とは?
アメリカの学校は、キンダーから高校まで学費は必要ありません。
連邦政府、州政府、地方政府からの支援で運営されており、建物代、光熱費や教師の給与、机や椅子などの備品などは、基本的にに税金によって賄われています。
だから授業料などが要らないんですね!
ただし、小学校では、鉛筆、ノート、バックパックなど、学校で使う学用品などは自分で購入しなければなりません。
また年に数回あるFiled Trip(遠足)の費用や、イベントなどへの物品の寄付、写真アルバムの購入代、先生へのお礼、学校への寄付など、1年を通して小さな出費が続きます。
すると、気づいてみたら、結構大きな金額になってしまいがちなのが、リアルなアメリカの教育費事情なんです。
塵も積もってっというやつですね…
アメリカの公立小学校で1年間にかかる学費の総額とは?
我が子が通う小学校で1年間に掛かる費用を大まかにまとめてみると…
アメリカの公立小学校で1年間にかかる費用の総額は449ドルでした!
一体何にお金が掛かるのか、詳細をチェックしていきましょう!
アメリカの公立小学校で1年間にかかる学費の詳細
子供の小学校で1年間で掛かる費用を振り返り、まとめてみました。
- 学用品の購入費用
- ランチの購入費用
- 先生へのギフト購入費用
- フィールドトリップ費用
- SPIRIT GEARの購入費用
- 写真などの購入費用
- 学校への寄付代
- 物品の寄付代
- バレンタインのプレゼント費用
①学用品の購入費用
まずは、新学期に学校へ持参する学用品の購入代金です。
新学期が始まる前に「Supply List」という持参しなければならない学用品リストが配布されます。
お住まいの地域や学区、学年によって、必要な学用品は異なりますが…
参考までに2022-2023年の我が家の子供(4th grade)がもらったリストの内容をシェアします。
- Backpack
- Headphones
- Copy paper (1 ream)
- Facial tissue, 2 large box
- Pencils, #2 (2 dozen)
- 6 Glue sticks
- Crayons(24)
- Markers (thin) Washable(1box)
- 1 Glue bottle 7.625 oz.
- 2 Eraser
- Scissors
- Pencil Pouch–3 hole
- Colored pencils-12 pack
- 2vHighlighters
- 2 Pocket folders, w/prongs
- 1 Water Colors
- 2 Tape, invisible
- 6 Comp notebook, wide-ruled
- Backpack
- Headphones
- Copy paper (1 ream)
- Facial tissue, 2 large box
- Pencils, #2 (2 dozen)
- 6 Glue sticks
- Crayons(24)
- Markers (thin) Washable(1box)
- 1 Glue bottle 7.625 oz.
- Scissors
- Pencil Pouch–3 hole
- Colored pencils-12 pack
- 2vHighlighters(diff. colors)
- 2 Pocket folders, w/prongs (diff. colors)
- 1 Water Colors
- 2 Tape, invisible
- 6Comp notebook, wide-ruled (diff. colors)
- 2 Eraser
前回はTargetで買い揃えたのですが、総額は24.42ドルでした。
家に新品があったため、リストにあるのに購入していないものがあります。
リスト通りの買い物をした場合、総額は30ドル前後になるかと思います。
バックパックとヘッドフォンの代金も含めていません。
バックパックは20~40ドル、ヘッドフォンも15~30ドルくらいです。
全て購入した場合、総額で100ドル近く掛かる可能性があります。
学用品の購入費用の合計 約30ドル
(※リスト通りに購入、バックパックやヘッドフォンを既に持っている場合)
②ランチの購入費用
アメリカの学校には、日本の給食のようなシステムがありません。
学校にランチを持参するか、カフェテリアでSchool meal(スクールミール)を購入するかのどちらかになります。
School mealの価格は、州や学区によって変わりますが、School Nutrition Associationの調査によると、2016-17 school yearのSchool mealの平均価格は$2.48でした。
インフレもあり、現在は値上がりしている可能性があります。
アメリカの1年間の平均授業日数は州によって違ってきますが、180日と定めている州が多いようですので、単純計算すると、毎日学校でランチを購入する場合、180×2.48ドル=446.4ドルの費用が発生します。
我が子の学校の場合、meal代は3ドルです。
週に1度ランチを購入しているので、こちらも年間を通すと36回ほどランチを食べているので、ランチ購入費用は108ドル(36回×3ドル)になります。
ランチの購入費用の合計 108ドル
(※学校で週に1回ランチを購入する場合)
日本からアメリカにいらっしゃる方で、School mealを利用しない方は水筒やランチボックスなどを用意する必要があるかもしれません。細かい規定は学校ごとに変わるのでご確認くださいね。
③先生へのギフト購入費用
昨年、先生や学校スタッフへのギフト購入に使った金額の総額は105ドルでした。
クリスマスと年度末に、感謝を込めて、下の写真のようなギフトカードを贈っています。
\メッセージカード付ギフトカード/
先生へのギフト購入費用の合計 105ドル
先生へのギフトについての詳細は別記事で詳しく解説しています。
④フィールドトリップの費用
フィールドトリップは行先にもよりますが、費用が掛かる場合が多いです。
例年ミュージアムや動物園などに行っていますが、その場合、1人10ドル前後を徴収される場合が多いです。
またコンサートに行くなど、校外活動をする場合、スクールバス代などを徴収されるケースもあります。
コロナの影響で、昨年我が子の学校のフィールドトリップは開催されませんでしたが、例年並みの10ドルを費用に含めておきましょう。
フィールドトリップの費用の合計 10ドル
⑤SPIRIT GEARの購入
SPIRIT GEAR(スピリットギア)とは、学校のロゴやイメージキャラクターが入ったTシャツやトレーナーのことをいいます。
子供の学校の場合は、Tシャツ $15、トレーナー$25で販売されています。
他にもトートバックや大人向けのSPIRIT GEARも売られています。
売上金は学校へ寄付される仕組みのところが多いようです。
毎年デザインがアップデートされるので(汗)、出来るだけ毎年1枚は購入しています。
新学期やイベント時にTシャツは1枚$10などセールなど行われるので、お安い時期を狙って購入しています。
また卒業する方や転校する方にSPIRIT GEARをいただくこともあります。特にTシャツは子供の成長に伴いサイズアップのサイクルが早いので、とても助かります。
昨年度はTシャツを1枚を $10で購入しました。
SPIRIT GEARの購入費用の合計 10ドル
⑥写真などの購入費用
新学期が始まると生徒全員の個人写真を撮影するPicture Dayがやってきます。
撮影した写真は販売されており、子供の成長記録になるので、我が家でも毎年購入しています。
今年の個人写真のお値段は、一番お安いベーシックプランで16.99ドルでした。
毎年少しずーつ、値上がりしている気がします…。
ベーシックプランにもかかわらず、色んなサイズの写真が8枚ついてきます。
記念にとっておくなら、正直2~3枚で十分。せっかくなので、日本の祖父母にメッセージと共に送っています。
また年度末にはYear Book(イヤーブック)と呼ばれる1年間の学校の写真が詰まったアルバムが販売されます。
こちらも思い出になるので毎年購入していますが、昨年は1冊15ドルで販売されていました。
写真などの購入費用の合計 31.99ドル
(内訳:個人写真16.99ドル+Year book15ドル)
⑦学校への寄付代
義務教育期間中のアメリカの公立学校は無料ですが…
各州・地域の教育予算は様々です。
教育予算が削減されれば、学校の設備や授業内容などに影響が出てしまいます。
その為、足りない予算をカバーするため、企業などにも寄付を募りますし、保護者が負担しなけれなばならない費用も増えます。
そこで、各学校の保護者会(PTOもしくはPTAなど)は、1年中色んな方法で寄付を募っています。
ファンドレイジング(Fundraising)と呼ばれるものですね。
ファンドレイジングイベントとしては、Jog-a-Thonが有名です。マラソン大会のようなものですが、メインは寄付を集めること。
Jog-a-Thonの時期になると、寄付金のお願いのパンフレットが配られ、オンライン、小切手、現金などで各自寄付をします。
マクドナルドなどのファーストフード店や地元のレストランで行われるイベントもあります。指定された日で食事をすると、売上金の一部が学校へ寄付されます。このイベントは毎月1回行われているので、出来るだけ参加するようにしています。
昨年は、Fun Run/Jog-a-Thonに50ドル、レストランのイベントで50ドル前後を寄付しているので、合計で100ドル近くになると思います。
ちなみに、我が子の現地校の場合は集めた寄付金の使用用途は以下のようなものだそうです。
学校運営、子供たちの教育に必須なものばかりですね!
学校への寄付代の合計 100ドル
⑧物品の寄付代
学校全体のイベントやクラスのイベントの為、物品を寄付する場合があります。
例えば、昨年は以下のようなものを寄付しました。
総額で、40ドルくらいでした。
先生方からリクエストリストが送られてくるので、有志の保護者が持参する形になります。
物品の寄付代の合計 40ドル
⑨バレンタインのプレゼント費用
子供のアメリカの小学校では、毎年バレンタインにプレゼント交換を行っています。
クラス全員分に、ちょっとしたプレゼントを用意するのに、20~30ドルかかります。
バレンタインのプレゼント費用の合計 20ドル
バレンタインのプレゼントについての詳細は別記事で詳しく解説しています。
1年間で小学校でかかる費用の合計
子供が通う現地校の場合の費用です。
明細 | 金額 |
---|---|
学用品の購入費用 | 24ドル |
ランチの購入費用 | 108ドル |
先生へのギフト購入費用 | 105ドル |
フィールドトリップ費用 | 10ドル |
SPIRIT GEARの購入費用 | 10ドル |
写真などの購入費用 | 32ドル |
学校への寄付代 | 100ドル |
物品の寄付代 | 40ドル |
バレンタインのプレゼント費用 | 20ドル |
合計 | 449 ドル |
コロナが終息し始めたので、遠足や課外活動も増加傾向なので、今年は更に保護者が負担する金額が増えるのではと予想しています。
まとめ
日本でも義務教育期間は無料ですが、給食費や制服代など、何かとお金が掛かりますよね。
今回は我が子のケースを紹介しましたが、他の地域ではスクールバス代なども有料の地域もあると聞きます。
お住まいの地域や学区によって、出費額は異なるかと思いますが、この記事が目安になりますように。