アメリカでは、学校での教育プログラムとして「STEAM教育」が広く取り入れられています。
子どもの通うアメリカの現地校も「STEAM教育校」なんですが…
STEAM教育を取りれた理由が、と~っても深いんです。
この記事では、子供のアメリカ現地校がSTEAM教育校となったワケをお話していきます。
\アメリカの小学校に関する記事/
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子供が通うアメリカの学校が『STEAM教育校』となった理由
子供の通う学区では、2012年からSTEMに力を入れ始め、我が子の通う小学校もSTEM教育校となりました。
その後、この理念をさらに一歩進め、アートの「A」を加えてSTEAM教育推進校となりました。
では、なぜ学区がSTAM教育をスタートさせたのかというと…
学区内のSTEM関連の仕事の増加が予想されるからです。
んっ?一体どういうことなの?
小学校から子どもたちにSTEM教育をすることで、子どもたちはSTEM関連のスキルに対応できるようになり
将来的に地域の労働力維持に繋がるんだそう。
地元企業も学区のSTEAM教育をサポートするために、毎年寄付をしてくれています。
この寄付のお陰で、STEAM関連の授業に必要な教材を購入できるほか、色々なプログラムを取り入れられるんだとか!
従業員の方々がボランティアで、STEAM関連の授業をしてくれることも。
つまり、こういうことです↓
STEAM教育への投資が、長期的にみて持続的な労働力の確保に繋がるんだそう!
いやぁ、奥が深い!!
子供が通うアメリカのSTEAM教育校が重視していること
アメリカの小学校では、STEAM教育を推進するための様々な取り組みが行われていますが…
子供の通う小学校がSTEAM教育を行う上で重視していることは以下の2つです。
- 地域で増えつつある STEAM分野の仕事に必要なスキルを学ぶこと
- アクティブラーニングを通じて生徒の好奇心を刺激すること
地域で増えつつある STEM 分野の仕事に必要なスキルとは…
「21世紀型スキル」とも呼ばれる以下の4つのスキルだそうです。
この21世紀型スキルを身に付けるには、実際にそのスキルを使用する機会が必要なんだとか。
そこで重視されるのが、アクティブラーニング。
子供の学校のHPにも、STEAM教育プログラムは、アクティブラーニングを通じて生徒の好奇心を刺激することを大切にしていると書かれています。
授業に関しても、先生中心の授業ではなく、ディスカッションをしたり、グループワークをしたりする時間が多いと子供は言います。
また科目を横断して学習することも多いそうです。
アメリカのSTEAM教育校の実際の授業事例
例えば、4th gradeでmaterials engineers(材料工学)について学習したときは、
岩石サイクルを学び、岩石を3つの種類(火成岩、堆積岩、変成岩)に分類したり、様々な鉱物について学習しました。
その後、材料の吸収性や耐久性の実験するなど、実際の材料工学エンジニアのように手を動かしながら学んでいきます。
最後に、単元のまとめプロジェクトとして、こんなお題が。
先生から、色々な材料を手渡され、ペトログリフ(岩面彫刻)をするには、どれがベストなのか、グループに分かれて検討。
これまでの材料に関する実験で得た知識を使って、各材料を評価して、点数をつけていきます。
本当に材料工学エンジニアのようですね!
与えられた課題に、学んだスキルを活用して、クラスメートと協力して解決していくというプロセスを通じて、子供たちの学びも深まっていそうです。
まとめ
アメリカの小学校に通う子供は、「アメリカの学校の授業は楽しいよ!」とよく言います。
今回は、子供の現地校がSTEAM教育校となったワケや、実際の授業事例を紹介しましたが…
改めて振り返ると、子供の好奇心を刺激する授業内容だから、授業が楽しいんだなと感じました。
今後も、アメリカ現地校のSTEAM教育の授業事例を紹介出来たらなと思います!