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「自分で決める」ことだらけのアメリカの学校で育まれる力とは!?

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「自分で決める」ことだらけのアメリカの学校

子供を約5年間アメリカの小学校に通わせるなかで、「日本の学校と違うなぁ~」と感じることは沢山あります。

教科書がない入学式がないミックスクラス(学年混同クラス)があるなど、違いは色々ありますが…

改めて子供の小学校生活を振り返ってみると…

日本の教育との一番の違いは子供が「自分で決める」ことの多さだと思います。

子供たちは、「やる」「やらない」を自分で決めたり、与えられた選択肢の中から自分でやりたいことを選ぶ機会が毎日の小学校生活に溢れています。

自分で考えて、行動できるようになる為の練習ですね!

自分で決めることを日々実践することで、自己決定力が育っているように私は感じています。

今回の記事では、子供たちの現地校の様子を改めて整理して、日々の学校生活のなかで、どんなことを日々「自分で決める」のか、まとめてみました。

自己決定力の高いワケ|アメリカの子供が「自分で決める」こと

毎日の学校生活の中で、子供たち自身が「決める」ことを、我が子に教えてもらいました。

学校や担任の先生によって方針等は違う場合があります。

イベントなどへの参加

  • Show and Tellを行う場合、子供自身が参加するかどうかを決めます。
  • サイエンスフェアやTalent showなどのへの参加についても、自分で「参加するか」「参加しないか」を決めます。

Show and Tellは、アメリカでは恒例のアクティビティで、自分の好きなものや大事なものをクラスの皆の前で発表することです。

人前で話す訓練なので、先生も参加を促しますが、「しない」と決めた子供に参加を強制したりはしません

クラス内で

  • クラスの係なども、先生が指定せず、自分たちで決めます。
  • 自由時間には、自分で取り組むものを決めます。

クラスの係は、やりたくなければ「やらない」という選択もありだそうです。

自由時間に取り組むものは、先生から常に選択肢を提示されるそうです。

よくある選択肢は、タイピングゲーム、mathアプリ、reading、wrtingなどだそうです。

1つのことを強制されるより、自分で好きなことを選べるほうが子供たちの学習意欲も上がりそうです。

授業の中で

  • リサーチプロジェクトなどでは、先生がリストアップしたテーマから自分で決める
  • Free Wrtingをする機会が多い

よく子供は、「先生がチョイス(選択肢)をくれる」と言います。

例えば、社会での歴史人物リサーチプロジェクトなどでは、先生がリストアップした10の人物からリサーチしたい人を自分で決めます。

またFree Wrtingは、特にテーマが決められていない自由作文のことです。

「なんでも書いていいよ」って、大人でも意外に難しいですよね…。

その他

  • カフェテリアでランチを買う場合、メインメニューが大抵2~3種類の中から1つ選び、さらに付け合わせやデザートも1つずつ選ばなければいけません。

我が子の場合、基本的にお弁当を持参していますが、ランチを買うときは、「選ぶのが大変~!」だそうです。

保護者が「自分で決める」ことができること

保護者が「決める」ことができることも沢山あります

学校や担任の先生によって方針等は違う場合があります。

保護者が「決める」ことができるもの

  • クリスマスソングを歌う会への参加の有無
  • 性や銃に関する授業への参加の有無
  • State test(各州ごとの統一テスト)を受けるか、受けないか

クリスマスソングを歌う会、性や銃に関する授業への参加の有無を保護者が決めることが出来ます。

クリスマスに関しては宗教上の理由、性や銃に関することは「まだ教育を受ける年齢ではない」など、様々な理由があるからのようです。

State testに関しては、私の住む州ではOpt out (テストを受けうることを拒否)できる権利があります。

アメリカに来たばっかりで、英語力も不十分だし、テストを受けたくないというケースなどにOpt outする保護者の方もいるようです。

ほかにも、宿題に関しても提出を求められないことが多いので、宿題をさせるかしないかは、保護者マターの面もあります。(※担任の先生によって異なります)

通う学校や学ぶ方法も「自分で決める」

通う学校や学ぶ方法も決められます。

アメリカでは公立の学校に通う場合、日本と同様、住む地域によって学校が決まってきますが…。

他にも選択肢があります。

学区外にある学校

住んでいる地域の学校とは違う学校に通うことができます。

私の州では、学区外にある学校に通いたい場合、一年ごとに申請が必要で、希望が通らない場合もあるそうです。

チャータースクール

チャータースクールは、いわゆる認可校です。

公立学校と同じく、税金や寄付金で運営されている場合が多いそうです。

農業を学べる、多言語教育など、各学校ごとの独自のカリキュラムが特徴です。

オンラインスクール

公立でオンラインスクールが運営されているほか、School District(学区)が独自に運営するオンラインスクールもあります。

オンラインスクールに通うにしても、オンラインで授業を受けるタイプなのか、先生から送られてきたビデオを好きな時間に見ながら勉強するタイプなのかなど、どのオンラインスクールにするか選ばなければなりません。

ホームスクール

自分で教材を選び、各家庭で学習を進めるスタイルです。

我が家の子供も一時オンラインスクールを選択しました。

パンデミック中に初めて経験したオンライン授業と我が子の相性が良かったようで、通常の対面授業が再開しても、本人の希望で、しばらくオンラインスクールを選択しました。現在は、コロナの状況が落ち着いていることもあり、公立学校に戻っています。

自己主張のカギは「自分で決める力」にあった!

アメリカでの教育を受けてきたからか、我が家の子供も意思表示が 「やる」「やらない」がはっきりしている傾向があります。

それが良いか悪いかは別として、自分で物事を決める機会が日常に溢れているアメリカの小学校の生活を通して、「自己決定力」が育ったんだなぁと改めて感じました。

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