日本の学校では、火災や地震を想定した避難訓練が行われていますが…
アメリカの学校の避難訓練は一体どんな感じなのでしょう?
銃のない日本から来た子供たちには想像しづらい避難訓練も…
この記事では、アメリカの学校で行われている避難訓練について解説します。
アメリカの小学校に通う子供にも、訓練の様子を詳しくヒアリングしてみました。
\アメリカの学校生活に関する記事/
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アメリカの避難訓練って、どんなの?
アメリカでは、避難訓練のことを『Emergency drills』、『Safety drills』などといいます。
『drills(ドリル)』は聞きなれない言葉ですが、訓練という意味だそう。
初めて子供が、『今日はdrill(ドリル)をした』と帰宅したときは、問題集でもやったのかと勘違いしました…。
子どもが通うアメリカの小学校では、毎月1回の頻度で、避難訓練をしています。
避難訓練はいつするか教えてくれないこともあるから、急にサイレンスが鳴り始めてびっくりすることもあるよ。
避難訓練の内容は、なんと5つ!!
- Fire drills (火事)
- Earthquake drills(地震)
- Lock out drills (学校外で脅威が発生した場合)
- Lock down drills(学校内で脅威が発生した場合)
- Hold drills(学校内でアクシデントが発生した場合)
では、この5つの訓練の詳細をチェックしていきましょう!
アメリカの5つの避難訓練とは?
詳しくお話ししていくよ!
アメリカの避難訓練①Fire drills
Fire drillは火災訓練。
日本でもお馴染みの訓練です。
ビービーと火災報知器からサイレンが鳴ったら、先生の指示のもと、クラス単位で校庭に向かいます。
サイレンと同時に赤いライトが点滅するそう!
走らず、歩いて、校庭に向かうよ。
校庭に出たら、先生は自分のクラスの生徒の数を数え、取り残された生徒がいないか確認します。
クラスの出席者数を書き込むフォルダがあって、先生は避難訓練のときに人数確認に使っているよ。
サイレンが鳴りおわるまで、校庭で待機し、訓練が終わったら、各クラスで校舎に戻るそうです。
アメリカの避難訓練②Earthquake drills
2つ目は、地震の避難訓練です。
先生の指示のもと、それぞれの机の下に入り、頭を抱えて、しゃがむ訓練をするそうです。
日本の避難訓練と同じかんじかな。
アメリカの避難訓練③Lock out drills
Lock out drillsは、学校の近くなどで、事件が起こったときなどの為の訓練です。
生徒は全員校舎内に移動し、校舎に部外者が出入りできないように、ドアなどが施錠されます。
基本的に、校舎内では、そのまま通常のアクティビティが行われるそうです。
Lock out drillsは、あまりしないかな…。
ちなみに
防犯に関することを子供に学んで欲しい方には、「学校では教えてくれない大切なこと 10 身近な危険 防災と防犯」がお薦めです。
あやしい人はどんなところにいるのか、どうやったら自分の身が守れるのか、親が教えにくいことを漫画で上手く伝えてくれる本です。
アメリカの避難訓練④Lock down drills
Lock down drillsは、学校内に危険人物が侵入した場合を想定した訓練です。
Fire drillsとLock down drillsをよくするよ。
校長先生から、「Lock down drillsをやります」とアナウンスが入り、訓練がスタートします。
一斉にブラインドを閉めて、教室のドアを施錠し、消灯。
そして、生徒は出来るだけ危険人物に見つからない場所に隠れ、静かにその場で待機します。
窓などから覗きこまれても見えない位置に隠れるんだよ。
近年、銃乱射など、悲しいニュースが多いアメリカ。
最悪の事態を想定して、子供たちにも真剣に考えさせているようです。
銃がない日本から来る子供たちには、少し想像しづらい想定の訓練です。
アメリカの避難訓練⑤Hold drills
学校内で、重篤な急病人やアクシデントが起こったときに、解除の合図があるまで教室にとどまる訓練が、Hold drills。
混乱を引き起こさず、緊急事態に安全に対応できるようにするためだそう。
ここでお知らせです
\アメリカの小学校に関する本を出版しました/
アメリカでの学校探しから入学準備、実際の学校生活の様子、学習内容など、リアルな情報満載です。
まとめ
この記事では、アメリカの小学校で行われている避難訓練について紹介してきました。
銃乱射の事件が増えてきていることから、学校の防犯対策も厳しくなってきています。
保護者の校舎への立ち入りが制限されたり、ボランティア登録の審査が厳しくなったりしています。
もちろん何も起こらないのが一番ですが、家庭でも子供と防災について、時々再確認しておきたいです。