リンカーン大統領が暗殺されるという悲劇が起こった「フォード劇場(Ford’s Theatre)」。
アメリカの首都ワシントンD.C.にある人気観光地の1つで、アメリカの歴史を学ぶ上で欠かせない場所でもあります。
年間65万人以上の人が訪れるそうだよ!
今回は、「フォード劇場」で学べること、見学ツアーの種類、所要時間など、「フォード劇場」への旅に役立つ情報をまとめてみました。
リンカーンが暗殺された「フォード劇場」で見学できること
1865年4月14日に悲劇が起こった「フォード劇場」は、その後100年間もの間、閉鎖されていたそう。
その後は100年以上もの間、閉鎖されていましたが、1968年に再オープンし、現在はリンカーン大統領の暗殺を記念する「National Historic Site」となっています。
「フォード劇場」では3つの場所を見学しました。
①Museum(ミュージアム)
Museumでは、リンカーンの大統領就任から暗殺までを知ることができる展示になっています。
ホワイトハウスでの生活の様子や、奴隷廃止論者フレデリック・ダグラスとの出会いなどが興味深い展示も!
ジョン・ウィルクス・ブースがリンカーン大統領を射殺した後に使用したピストルまで展示されています!
ミュージアムに滞在できる時間は40分で、各自で自由に見学できます。
子供の頃に何度もリンカーン大統領の伝記を読んだことがありますが、知らなかったことが多く、とても勉強になりました。
②Theatre(暗殺現場の劇場)
Theatreでは、リンカーン大統領の暗殺現場となった劇場の中へ入場。
ブースに撃たれた時にリンカーンが座っていた大統領専用ボックスが残されています。
劇場内部への入場は、Theatre Ranger Talk、Walkthrough、One Destinyの3つの方法がありました。
- Walkthrough →ガイドなしでバルコニーから大統領専用ボックスを観ることができるそう
- Ranger Talk →観客席に座ることができ、国立公園局のレンジャーから話が聞ける
- One Destiny →暗殺事件の詳細を学べる30分の劇が観れる
アメくま一家は、Ranger Talkを選びました!
20分間のトークなんですが、暗殺の数日前から大統領が亡くなる前の間、リンカーン、ブースなど、色んな人の視点から、どんなことが起こっていたのか、その時の様子を臨場感たっぷりに語ってくれました。
客席に座って、国立公園局のレンジャーのお話を聞くので、大統領の暗殺を目の当たりにしたお客さんのような気分になりました。
レンジャーによるかもしれませんが、私たちのツアーを担当してくれたレンジャーは話し上手であっという間に20分が過ぎました。
③Petersen House(ピーターセンハウス)
フォード劇場で撃たれた後、リンカーン大統領は劇場から通りの向かいの家Petersen House(ピーターセンハウス)に運ばれ、そこで翌朝に亡くなりました。
まさにリンカーン大統領が息を引き取った場所を見学することができるのですが、狭い場所なので、15人ずつしか入れません。
同じ時間帯のツアーの人達が一斉に並ぶので、後ろの方に並ぶと入場するのに時間がかかりました。
中に入ってからの所要時間は15分くらいでした。
リンカーン大統領について学習するなら↓
「フォード劇場」の見学ツアーの種類
フォード劇場への入場券は、毎日9時から4時頃まで、30分ごとに時間指定で販売されています。
毎日午前8時30分から当日券(1人6枚まで)が配布されていますが、繁忙期(3月から6月)などはすぐに売り切れてしまうそう。
オンラインで事前に購入できるので、せっかく行くなら、前もってチケットを抑えておきましょう。
当日券は「無料」、事前購入は「有料(1人3.5ドル~)」です。
ただし、ツアー内容は3種類あるのでご注意を!
① Historic Site Visit (3.5ドル)→我が家はコレ!
一番回数が多いツアーが、3.5ドルのHistoric Site Visitなんですが…、
時間帯によって、ツアー内容は若干異なるので要注意。
上の図のように、現在フォード劇場で見学できる場所は、「Museum」、「Theatre」、「Petersen House」の3か所なのですが、同じ3.5ドルでもツアー内容が違ってきます。
パターン1に参加した我が家の滞在時間は約1時間40分でした。
せっかくなら、お得に見学したいので、全箇所回れるツアーを選ぶことをお勧めします!
Historic Site Visit – Ford’s Theatre (fords.org)で詳細が確認できます。
② Historic Site Visit (11ドル)→40分の観劇付き
Ford’s TheatreのYouTubeより
劇場内で、実際に観劇できるオプションがついているのが、11ドルのHistoric Site Visit 。
現在は、フォード劇場で働いていた人々の目を通して暗殺事件を振り返る「One Destiny」という演目が上映されています。
地元の学校やホワイトハウスでも上映されたことがあるそう。
このツアーは、ミュージアムやPetersen Houseへの両方のアクセスがついたチケットもあれば、Petersen Houseのみのチケットなどもあるので、注意して購入しましょう。
所要時間は40分で、推奨年齢は8歳以上です。
One Destiny: A One-Act Play – Ford’s Theatre (fords.org)で詳細が確認できます。
③ History on Foot: McDevitt (20ドル)→ウォーキングツアー
Ford’s TheatreのYouTubeより
時間があったら参加してみたかったのが、フォード劇場からホワイトハウスまで約1.6マイルを歩きながら行われる「History on Foot: McDevitt」ウォーキングツアー。
McDevitt刑事とともに、リンカーン暗殺事件の現場を訪れながら、捜査をしていくというツアー。
フォード劇場への入場はしないそう。
所要時間は90分で、推奨年齢は8歳以上です。
詳細はHistory on Foot Walking Tour – Ford’s Theatre (fords.org)をご覧くださいね。
子連れ必見!「フォード劇場」でジュニアレンジャーバッチを貰おう!
アメリカの国立公園では、「ジュニアレンジャープログラム」という無料の子供向けプログラムが行われています。
Activity Book(アクティビティブック)と呼ばれる冊子が配布されており、ブックを完成させると、ジュニアレンジャーバッチと呼ばれるバッチが貰える仕組みになっています。
アクティビティブックは、訪れた国立公園について学べる内容になっているので、子連れ旅にはおススメのアクティビティ。
詳しい解説は、ジュニアレンジャーになろう!アメリカの国立公園で子供と絶対したいこと! の記事にまとめています!
「フォード劇場」は国立公園ではありませんが、「National Historic Site」の1つで、National Park Service(国立公園局)」によって運営されていることから、「Junior Ranger」プログラムが実施されています。
Box officeで貰うか、レンジャーに声をかけてブックを貰いましょう。
ちなみに、フォード劇場ではバッチをもらうために、9歳以上はアクティビティブックの5つのページをやらなければいけないのですが…、
今まで訪れた場所のブックの中で、内容が一番難しかったと思います。
ミュージアム内で知ったこと、大人が貰ったパンフレットなど、今回は子供だけではなく、家族みんなで協力して仕上げました。
ジュニアレンジャーバッチをゲットできるチャンスなので、子連れの方は是非やってみてね!
「フォード劇場」に行く前に、必ずチェックしたいこと!
「フォード劇場」に実際に訪れた経験から、お伝えしたいのが以下の点。
- 入場待ちの列は屋外(雨に注意!)
- ボトル入りの水は持ち込みOK
- 食べ物の持ち込み不可(ただし、手荷物検査はなし)
予約チケットを持っていても、建物の外で入場時間になるまで待たなければいけません。
早く来ても、中に入れないので15分以上早く来ないでとチケットに書かれているので、ご注意を~。
公式サイトのHistoric Site Visit Guidelines を事前に読んで、持ち込み禁止物などをチェックしていくことをおススメします!
ワシントンD.C.の観光ガイドブックをお探しなら、地球の歩き方!
まとめ
アメリカの歴史において重要な役割を担ったリンカーン大統領。
「フォード劇場」を訪れてみて、リンカーン暗殺事件の歴史的背景を詳しく理解することが出来ました。
大人も子供も学びが多く、ワシントンD.C.で訪れた場所の中で、おすすめしたい所ベスト3に入る場所になりました。